Aiko

あいこちゃん

レバノン生まれのアイコちゃんは、まさに奇跡の猫。彼の過去はとても過酷なものでした。なんと、人間の手によってBB弾の標的にされ、何発も撃たれたのです。撃たれたまま放置され、命を落としかけましたが、幸いにも地元の優しい人たちに救われ、緊急手術を受けることができました。複数の手術を経て一命をとりとめたものの、脊髄が損傷し、下半身が麻痺してしまいました。

レバノンでは重度の障がいを持つ猫を受け入れられる場所がほとんどなく、適切なケアを提供できる環境も限られていました。そこで、レバノンの保護団体が世界中の施設を探し始め、サンサンの存在を知ったのです。私に連絡をくれたとき、アイコちゃんの壮絶な過去と、その中でもなお輝く彼の生命力を知り、迷わず彼を迎える決意をしました。こうして、アイコは遠いレバノンからアメリカへと旅をし、サンサンのもとへやってきたのです。

サンサンに来た当初は手術のために背中の毛が剃られており、寒くて震えていたため服を着せていました。どんなお洋服でも似合うアイコちゃん―サンサンのRIKACOさんといっても過言ではないほどオシャレに着こなしていました(笑)。

ちなみに、「アイコ」という名前はレバノン時代からのもの。なぜ男の子なのにこの名前なのかは謎ですが、彼自身がその名前を覚えていて、呼ぶと反応するので、そのまま大切にすることにしました。

抱っこされるのも大好きで、ぎゅっと腕にしがみついてくる甘えん坊です。さらに、脊髄のダメージの影響で左目が完全に閉じられず、いつもウィンクしているように見えるのがチャームポイント!

そして、アイコちゃんには特別な親友がいます。それは、同じレバノンの保護団体からやってきたシエナちゃん。アイコちゃんは、誰とでも仲良くなるわけではないのですが、シエナちゃんとは常に一緒。いつも同じベッドで寄り添って眠る、かけがえのない相棒です。

悲しい過去があったとは思えないほど、アイコちゃんは今、愛に包まれた日々を過ごしています。彼のチャーミングな顔と性格、一度会ったら忘れられない猫ちゃんです!