Neptune

ネプチューン

🧡サンセットケア組🧡

ネプチューンがサンサンにやってきたのは、2025年3月のこと。動物愛護センターから連絡があり、「明日までに引き取り手が見つからなければ、殺処分に」ということで引き取ることに。

マイクロチップが入っていたため元の飼い主には連絡が取られましたが、返事はありませんでした。首には首輪の跡があり、人のそばにぴったり寄り添う姿からも、かつては誰かの大切な家族だったことが伝わってきます。

ネプチューンには慢性的な耳の炎症によって耳が垂れており、心臓も拡大し、雑音のレベルは6と診断されました。来た当初は食欲もなく、咳き込むことも多かったのですが、今ではしっかりごはんを食べ、耳の状態も落ち着き、咳も聞かなくなりました。時間をかけて少しずつ、彼のペースで落ち着いてきたように思います。

ネプチューンのお気に入りの場所はキッチンカウンター。日中はそこでのんびり過ごしていることが多く、ちょっとした物音にも目を開けずに静かにまどろんでいます。猫同士の関わりはあまり求めないタイプですが、ムースとは特別な繋がりができたようで、そばに寄り添う姿が見られます。

どんな理由で家を失ってしまったのかは、私たちにはわかりません。

でも、この先の時間を彼らしく、安心して穏やかに過ごしてくれているなら、それだけで十分です。

サンセットケアとは、シニア猫やホスピスケアが必要な猫たちの、最期の時間に寄り添うサンサンのプログラムです。夕暮れのように静かで美しい時間を、一緒に生きる。延命を目的にするのではなく、残された時間をその子らしく過ごせるよう、そっと支えるケアです。

動物愛護センターでの写真